2012年01月29日

福島第一原発・特定避難勧奨地点の酪農家

一昨夜から伊達市霊山町i石田の酪農家・菅野伸一さんの家に泊まり込んで牛の出産シーンの撮影をした。
福島原発から北西48キロ地点にある。朝5時、外は氷点下10度。産気づいた母牛
が破水して出産が始まりました。だが、通常2本の前足が出てくるはずが,片方
だけ。もう一方の足は膝が折れ曲がって出てこれない。
菅野さんが一旦、子宮内に押し込んで、曲がった足を伸ばして仕切り直し。
自力で産み落とし事ができなくなった母牛は親牛は苦しそうに目が点になっている。
出かかった両足を引っ張って出すしかない。菅野さんと奥さんの二人で引っ張り出した。
ニュルッと出てきた赤ちゃんを逆さにして、飲んだ羊水をはき出させ、心臓マッサージをしたが蘇生しな
かった。駄目だった。濡れた体から湯気が立ち上った。
母牛は元気。奥さんの美佐子さんが「よく頑張ったね」と母牛のほほをなでてねぎらいの言葉をかけていた。
伸一さんが作った、ビタミンとカルシューム入りの味噌汁を飲ませた。ごくごくと、うまそうにバケツ3杯飲んだ。
子牛が死んだからと言って、酪農家はセンチメンタルになっていられない。
母牛が元気なので次に希望を繋ぐ。これからたくさん乳を出して、酪農家の暮らしを支えてくれる。
それにしても、3.11事故以来、事故死や異常出産が多いという。(2012年1月28日)
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posted by M at 13:01| 原発